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プールデビュー(その3)

その1 その2

いよいよ「練習コース」で、私のスイマーとしてのデビューが始まるのだ。
まずは壁にひっついて、体をまるーくして、頭を水中に入れる。

そうだ、そうだ、ただプールを歩くだけならプールに来た意味がないのである。
頭を出している状態で水の中に入るだけだったら、それは風呂と同じであって、やはりプールに来たからには「顔を水につける」と動作をしなくてはいけない。

顔に水をつけただけで、気分はスイマーであり、魚なのであるが、まずは第一歩を踏みしめなければならない。
いや、地に足がついていないのに「踏みしめる」という表現はおかしいが、他にテキトーな表現が思い当たらないので仕方がない。
とにかく、泳ぎ始めるのである。

勢いよく足で壁を蹴って、思いっきり全身を伸ばす。
いわゆる「けのび」という姿勢のやつだ。

「けのび」でぐおーんと水の中を滑ると、水中メガネ越しに赤いラインが見えてきた。
多分、ここが5mのラインなんだろう。
ふふ、私はただ壁を蹴って、自然に身を任せるだけで「5m泳ぐ」というミッションを達成した。
いや、ただ浮かんでいるだけで「泳ぐ」とは言わないのであろうが、とにかく5m進んだのだ。
(きちんと泳げる人は「けのび」だけで10m以上進むようですがね)

さて、そこからどうしよう?
などと思う暇もなく、手と足が勝手に動いている。
そして、クロールの最大の難関であろう「息継ぎ」も問題なくできているのだ。
何年も泳いでいないのに一体どうなっているんだ?
何だ、泳げるぞ。泳げるじゃないか、俺!

でもって、以前、水泳をちょこっとかじろうかなあと思ったとき、どうしても足が疲れて、何かに足を引っ張られるように、ストンと足が落ちてしまったものだが、今回はいくら足をバチャバチャさせても疲れない。
多分、当時と比べ、自転車やランで、無駄に脚力だけはついたので、足が悲鳴をあげなくなったのだろう。

その代わりと言ってはなんだが、上半身の使い方はめちゃくちゃだ。
とりあえず息継ぎだけはできるので、呼吸はそんなに苦しくないが、ただ手をバチャバチャさせているだけで、ちっとも前に進まない。
何かの本で「水泳は上半身のスポーツだ」と書かれていたが、全くその通りで、いくら足がスムーズに動いても上半身がそのリズムに合わないと、さっぱり進まないのである。

クロールもどきでもがいている私の横を、ちょっとメタボなおばはんが平泳ぎで優雅に抜いていく。

「く、くそー、このおばはん、自転車やランだったら絶対負けへんのに」

と思いながら必死に手足をバシャバシャさせると、思ったよりも早く25mの壁が現れた。
よし、もうすぐだ!もうすぐ。

何カキしかかは数えていないが、何回か腕をグイーンと伸ばしているうちに、壁にタッチした。
「おめでとう、キミは25mよく頑張ったよ」と壁に祝福されているようで、誇らしい気分になった。

でもって、以前は25m泳いだだけで、ゼーゼーハーハーとフルマラソンを走ったぐらいの恐ろしい疲労感に襲われたものであるが、息もそんなに乱れていない。
行ける、これは行ける!と30秒ぐらい休憩して、再び泳ぎだす。
そうすると不思議なもので、超スローペースだが、なんとか息も乱れずに25m泳ぎ切ったのだ。

知らなかった。
私にこんな泳ぎの才能が隠されていたとは。
この事実にあと35年ぐらい前に気づいていれば、今頃はオリンピックで金メダルを取っているぐらいの水泳選手になっていただろうに、全く惜しいことをしたものだと、自分の人生計画のなさに後悔の念がよぎった。

しかし、これは目標としている「来年の8月のトライアスロン」の大会に向けて自信がついたのも、また事実だ。
今の段階でこのぐらい泳げれば、来年の8月ぐらいには1.5kmぐらい鼻歌交じりまでは行かなくても、どうにかして泳げるようになれるのではないだろうか。

ま、そんな感じで「100m泳いで、ちょっと疲れたら隣の歩行コースで50m」歩くなんてことを繰り返します。

しかし、世の中はそんなに甘くなかった。
500mぐらい泳いだところで、監視員のおっさんがやってきて、私に注意した。

「斜めに泳いでいるから、もっと真っ直ぐ泳ぎなさい」

「いや、真っ直ぐ泳げないから、練習用コースにいるんだろう」という言葉をぐっと呑み込み、おっさんの話は続く

「水の底に青いラインが真っ直ぐ走っているから、それを目印にして泳ぎなさい」

「いや、それができないから(以下略)」

ええ、申し訳ございませんでした。
いくら、ガラガラとは言え、公共のプールですから人様の泳ぎの邪魔をしてはいけませんわね。
謙虚な気持ちでまっすぐ泳がせていただきますわよ。

しかし、謙虚になった途端に、泳ぎ方を忘れたのか、妙に体があっちこっちにねじれて自分でも何をやっているのかよくわからなくなり、うわー足がついてしまう、平泳ぎで逃げよう状態になってしまったのであった。
必ず左側に曲がる傾向にあるので、左右のバランスがめちゃくちゃなのだろうけど、一体どのようにめちゃくちゃで、どうすれば修正できるのか自分でもさっぱりわからないから始末に負えない。

しかし、何だかんだで休み休み1km泳ぎ切った。
心地よい満足感とともに、水から上がる。

足がガクッと来た。

こ、この感覚は…

正に、自転車のロングライドで、自転車から降りたときの感覚だ!

そう、自転車のロングライドをやっている人ならわかると思うが、走り終わって「大して疲れてないよ」と思いつつ、サドルから腰を下ろし、地面に足をつけると足がガクッと来ることがあるだろう。
正にそれと全く同じ感覚がプールでも味わえるのであった。
た、楽しいぞ、プール。
そうか、最後になって自転車と同じ感覚が味わえるのか!

んなわけで、自転車もいいけどプールも楽しいよ、というレポートでした。

最後に一言

タッチさん、プールへGo!

さようなら

(このシリーズ終わり)
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ライバルwww

くっ。1kmも泳ぐとは・・・やりますな。
どうしても水泳帽を見つけることができませんでしたが(爆)、現地で買ってしまうという大人な解決方法で、本日プールに行きたいと思います。
これは・・・自分も1km泳がなくちゃだめじゃないですか。できるのかなぁ。

とっても読み応えのあるシリーズ、ありがとうございました。
「孤独のトライアスロン」....出版できそうなクォリティーだなぁ。

No title

ゴシさん、水泳楽しそうですね。まっすぐ泳ぐためには一度息継ぎを左右交互にやってみる練習をされてみては如何でしょう。最初は不得手な方で息継ぎすると水飲んで溺れてしまいそうになりますが。

いえいえ足元にも及びません

>タッチさん

1kmと言っても、休み休みで2時間ぐらいかかっていますからね。
今年の東川のリザルト調べてみますと、遅い人でも50分ぐらいで1.5km泳いでいるわけですから、なんとかそこまでのレベルにたどり着きたいですね。

これでランもバイクも全くダメだったら出版できそうなクォリティーになるのですが、ランとバイクについては既に「完走だけはできるレベル」ですので、挑戦ものとしては、出版まではとてもとてもという感じです。

No title

>teddypapaさん

ご指摘の通り、右側でしか息継ぎをしていないのは大きな原因だと思います。
やはり両側でできるに越したことはないですね。
うーん、恥を捨てて、ビート板使って左息継ぎの練習する必要あるかもしれません。
(左息継ぎは全くできません)

No title

ごしさん、お久しぶりです。
タッチさんはじめ、同じ方向を向いているようですね〜。

今年忠別トライアスロンのリレー部門にバイクパート(TEAM iKEN'S)で参加して、すっかり感化されてしまいました。

僕の一番の問題は、水泳をやったことがない!
ということで先週から、プライベートレッスンを受けています。まだ息継ぎの手前ですが・・・
すでに泳げるというのが羨ましい!

まぁ、焦らずコツコツやってきます。
ブログ頻繁に更新してて偉いですね〜、僕は年間4回くらい更新しています。てか放置ですね・・・
来年8月に向けて頑張りましょう!

No title

KENさん、ご無沙汰しております。
幸い時間だけはある身になりましたので、週3回のプール通いを始めたのですが、行けば行くほど退化し、考えれば考えるほど泳ぎ方がわからなくなり、教本や隣で泳いでいる人とどう違うのだろうか?とか考えながら、試行錯誤しています。

私もスクールに入ってイチからやり直そうかしら?
まあ、先は長いですのでぼちぼちやっていきたいと思います。

是非、来年の8月までにはお互い仕上げたいものですね。
私の奮闘記を励みにしてくだされば、幸いに思います。
プロフィール

ごし

Author:ごし
泳いで漕いで走る人を目指します。
ベイスターズが好きです。
コメントフリーリンクフリーです。

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